ランド【無料試し読み】
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今の世の中はとても便利で、インターネットで大概の情報は知ることができます。

そして、人々はどこへ行くのも自由ですし、突発的な事故や病気を除けばいつ死ぬかなんてわかりません。

そんな現代とは正反対の世の中で生きる人達と、ある好奇心の強い少女を描いた作品が「ランド」です。

主人公の杏が住む村は人は50歳で死を迎えるというきまりがあります。

どんなに元気でも、50歳になったら知名という儀式を行い神のもとへ行くというのです。

しかし、幼い杏はそれに疑問を持ちます。

それだけではなく、影が短くなること、人はなぜ夜になると眠るのかということ、山の向こうには何があるのかということなど、色々なことに疑問を持つ杏。

しかし、大人たちは明確な答えを教えてはくれません。

神様のせいにしたり、昔からきまっているというばかり。

皆、与えられた人生をただこなしているかのような生活を送っているのです。

そんなある日、杏は鳥が落とした袋を拾います。

その中には知らない種が入っていて、山の向こうに人が住んでいる可能性を感じた彼女は村を飛び出します。

猪や鷲につかまって果敢に冒険を繰り広げる杏。

幼いながらもその勇気と好奇心には驚かされ、同時にワクワクさせられます。

陰気で暗い村から飛び出した少女が何を見るのか、先が気になってしょうがないひと時です。

そして、1巻のラストで見えるものとは…。

これは衝撃的すぎて続きを読まずにはいられない、そんな衝動に誰もが駆られること請け合いのラストです。

村の人たちはなぜ、閉ざされた空間で暮らしているのか？

50歳を迎えた人たちはなぜ、死ななければならないのか？

山の向こうには本当は何があるのか？

そういったこの作品内の疑問を紐解いていくうちにふと今、自分が生きている世の中のことも考えさせらる、そんな作品です。

当たり前と思っていることにあえて疑問を持つことの重要さに、あなたもきっと気づかされるはず！

ぜひ、一度お手に取ってみてください。

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