ドクムシ【無料試し読み】
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八頭道尾の原作によるエログロホラー小説「コドク～蠱毒～」が「ドクムシ」として合田蛍冬により衝撃のコミック化。

本作は主人公、レイジをはじめとした何の繋がりも無いはずの初対面の人間が7人、ある日突然世の中から完全に孤立した学校に閉じ込められてしまいます。

外への出入り口は勿論、ありとあらゆる窓も鉄板で完全に閉鎖され、携帯電話などの外部との連絡手段も奪い取られた彼らは、外に逃げ出す手段も食料も無くパニックに陥ります。

そんな彼らが見つけるのが、とある教室に設置された電光掲示板。

そこには7日の期間が時間で示されていました。

何となく彼らの間で目の前にある数字が脱出までの期間であると察知されます。

唯一彼らが口にできるのが水道から出る水だけ。

何にかないか学校中を探し回る彼らですが、最後に入った教室で見つけるものは！？

ストーリーの序盤から読者に突きつけられる謎の塊。

しかも、それは只ならぬドス黒さが漂っています。

閉じ込められた人間達にも特に共通点があるわけでもなく、仲間意識が芽生えて全員で脱出しようとすることもない。

誰かに仕組まれた最悪ルールの悪夢のような時間がスタートするのです。

そこには、人間の嫌らしい内面と生き残るための選択が残酷に描かれていて、時に見るのを躊躇うシーンも。

精神的に追い詰められた人間はどうするのか、これまで多くの小説や映画、コミックなどで描かれてきたテーマですが、本作での人としてのラインを越えた人間達の描かれ方はとても後味が悪いものであるがゆえ、非常に心に残ります。

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