親なるもの断崖【無料試し読み】
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力強く生きる少女たちの物語「親なるもの断崖」

最近広告でよく見かけるので気になっている方も多いのではないのでしょうか。

実はこの作品、1992年に第21回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞した結構昔のものなのです。

ざっくりと内容を説明すると、昭和の初め頃に青森の貧しい農村から北海道室蘭にある幕西遊郭というところに売られてきた４人の少女たちのお話です。

少女たちはそれぞれ女郎、芸妓、下働きとして壮絶な人生を生きていくことになるのですが……。

４人の少女たちがそれぞれ違う環境下で、しかし皆が同じように血を吐くような日々を耐えていくさまは読んでいて胸が痛くなります。

そのうえ、この話は完全に作者さんの想像で描かれているというわけではなく実際の史実をもとに描かれているのです。

当時は遊郭が合法であり、舞台となっている幕西遊郭も実際に存在していたということには驚きです。

史実をもとに描かれているからこそ現実味があって、読んでいて想像がかき立てられるのでしょう。

日本史では恐慌の影響で貧困にあえぐ農家の娘たちが身売りをしたという記述がありますが、娘たちのその後はわかりません。

この作品を読むことで学校では教わらない歴史の裏側のようなものを感じ取ることができそうです。

歴史の中で売られていった娘たちはこのような生活をしていたのかな、といろいろ考えさせられること間違いなしですよ！

電子書籍化しており近々新装版も出版されるのでこの機会に是非一度読んでみることをお勧めします。

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