カノジョは嘘を愛しすぎてる【無料試し読み】
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音楽業界の裏側を緻密に描いている漫画として「カノジョは嘘を愛しすぎてる」というものがあります。

日本の音楽業界というとどうしてもアイドル前提であるような扱いが大きいのですが、そのギャップやバラエティへの出演を強要されることに苦悩するアーティストの姿をよく描いてあります。

音楽活動をメインでしていきたいのにバラエティ番組に出なくてはならない。

そして音楽をメインの番組に出られたと思っても、様々な仕込みなどで思っているよりも音楽を伝えられないという苦悩が描かれています。

音楽活動をする上でのファンの獲得やPRの仕方など、様々な問題点を描いており、自分のしていることはなんなのかという苦しみは、音楽を好きな人なら胸を打たれること間違いなしです。

特にこの辺りの話がメインになっているコミック8～11巻では、自分のしたいことどころか、歌うことすら許されない…

でもプロデューサーやスポンサーには逆らえない…

しかしプロデューサーは形はどうあれ、自分のために色々と尽力してくれているという現実に直面します。

この問題と直面をしてしまうが故に、音楽以外の部分へ回すエネルギーの余裕がなくなり、恋愛関係などのこじれも出てくる転機となる巻でもあります。

また実際に表立って活動している主人公小枝理子と、有名バンドのゴーストライターとして活動している小笠原秋との仕事への意識の差というのも、非常に目立つようになります、

今まで小笠原秋に付き従う形が多かった理子の変化は、この漫画に置ける分水嶺になるでしょう。

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