あしたのジョーに憧れて【無料試し読み】
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あしたのジョーで知られている漫画家、ちばてつや先生。

そんな先生のもとに弟子入りした一人の青年がおりました。

その青年は先生のもとで様々なことを学び、成長していきます。

その様子を自伝のように描いたものが、川三番地さんの「あしたのジョーに憧れて」です。

主人公は作者さん本人。

作中では田中少年と記されています。

新米アシスタントの田中少年は子供の頃からの憧れであった、ちばてつや先生の仕事場でアシスタントとして働き始めます。

今では漫画の作業はデジタル化が進んでいますが、当時はまだまだアナログの手法が主でした。

原稿用紙の作成から、定規で線を引くときの工夫、スクリーントーンの貼り方など様々な漫画の技法が作中で出てくるのですが、漫画を描くときってこんなに作業量が多くて大変なのか…！と感心してしまいます。

田中少年の目を通して描かれる先生たちの人間性も面白いです。

ちばてつや先生の漫画を描くための研究や苦悩、努力をこの漫画を読むことで知ることができます。

面白いものを描くための研究は怠らないし、普段何気なく見ている漫画の一コマですら細部までしっかりと書き込みが行われているのです。

アシスタントの人もそんな先生をサポートするために一生懸命頑張っています。

そんな様子から先生を始めそのアシスタントさんたちの漫画への熱意の凄さがひしひしと伝わってきます。

田中少年と一緒にみる、漫画の裏側。この物語を読むと漫画の見方が少し変わるかもしれませんね。

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