寄生獣【無料試し読み】
＞＞スマホ漫画サイト詳しくはコチラ
試し読みは無料です

右腕に「パラサイト」が寄生した主人公泉新一と、新一の脳への寄生に失敗して右腕となった寄生獣・ミギー。

人間を捕食するために人間に成り替わったパラサイトと、捕食される人間と、新一とミギーという三者の視点で物語が展開していきます。

ただ寄生され命を狙われ戦う、という漫画ではなく、最後まで物語全体の軸には深いテーマがあります。

他の生命を犠牲にしてまで生きている人間とは何か。

人間が壊していく環境や増え続ける人口について。

作者の投げつけてくる、答えが形としてない問いかけは、いつまでも頭の中に残って考えこんでしまいます。

全10巻の漫画の中で、こういう点について度々考えさせられる、奥の深い漫画です。

寄生するパラサイトの言い分と、食われる人間の言い分。

人間としては当たり前のことなのに決して交わらない双方の違いは、人間としてはやはりパラサイトの方が悪いとは思うのですが、パラサイトの言い分も理解出来て思わず頷いてしまう。

それぞれの視点の考え方、さまざまな事案を乗り越えて徐々に変化する新一の感情など、細かく描かれており、決してバトルや恋愛に比重が傾くことなく、最初から最後まで筋の通った完成度を誇ります。

中だるみもなく、しっかりと役割をつけられた登場人物たちが次々に出てくる中で、最後まで読み切ることが出来ます。

むしろ途中でやめることは出来ないと思います。

テーマ性があるわりにはコンパクトにまとまっており、しかし物足りないということもない。

絵柄に好みはあるかもしれませんが、読んで損はない名作です。

寄生獣【無料試し読み】
＞＞スマホ漫画サイト詳しくはコチラ
試し読みは無料です